(当社の取組・第3回 )出口戦略診断とは何か
初回相談から「判断できる状態」へ進むためのプロセス
第2回では、「経営改善」と「事業再生」の違いについて整理しました。
経営改善は通常経営に戻すための立て直しであり、事業再生は存続も含めた抜本的な再構築と判断のフェーズである、という考え方です。
この違いを理解した多くの経営者が、次に直面するのが、「では、自社はどの選択肢を取るべきなのか」という問いです。
・経営改善・事業再生を続けるべきなのか。
・M&Aによる承継を考えるべきなのか。
・あるいは、どこかで区切りをつけるべきなのか。
この判断は、気持ちだけでも、数字だけでも決められません。
そこで当社では、いきなり結論を迫るのではなく、段階的に判断を整理するプロセスを大切にしています。
初回相談(無料)の位置づけ
当社では、まず**初回相談(無料)**を行っています。
初回相談の目的は、「解決策を提示すること」ではありません。
初回相談で行うのは、主に次の整理です。
・経営者が今、何に悩んでいるのか
・どの判断で立ち止まっているのか
・経営改善・事業再生・M&A・廃業の、どの話題がすでに出ているのか
いわば、「悩みの所在」と「論点」を整理する場です。
この段階では、
・再生すべきです
・売却できます
・廃業した方がいいです
といった結論を出すことはしません。
初回相談は、経営者が置かれている状況を俯瞰し、次に進むべきかどうかを考えるための入口です。
初回相談だけでは「判断できない理由」
初回相談を終えた経営者から、次のような言葉をいただくことがあります。
・話して少し整理できたが、まだ決めきれない
・選択肢は分かったが、どれが現実的か判断できない
・家族や金融機関に説明できる材料が足りない
これは、初回相談が不十分だからではありません。判断に必要な整理は、一定の時間と作業を要するからです。
再生・M&A・廃業は、どれも人生や会社の行方を左右する選択です。
短時間の面談だけで、合理的な判断ができるほど単純ではありません。
そこで当社では、初回相談の次のステップとして「出口戦略診断」をご提案しています。
出口戦略診断の位置づけ
出口戦略診断は、再生・M&A・廃業という3つの選択肢を、同じ土俵で整理・比較し、経営者が「判断できる状態」になるための有料診断です。
この診断は、
・再生ありき
・売却ありき
・廃業を勧める
といった特定の結論を前提とするものではありません。
目的は、経営者自身が納得して結論を選べる状態をつくることです。
出口戦略診断で行うこと
出口戦略診断では、主に次の3つの整理を行います。
(1) 現状整理(簡易DD)
まず、事業・財務・資金繰りの現状を整理します。
・事業内容と収益構造
・債務・返済状況
・金融機関対応の状況
詳細なデューデリジェンスではなく、判断に必要なポイントに絞った整理を行います。
(2)3つの選択肢の比較整理
次に、以下の3つの選択肢を、同じ観点で比較します。
・経営改善・事業再生を続けた場合
・M&A(第三者承継)を選択した場合
・廃業(破産を前提にしない進め方)を選択した場合
それぞれについて、
・実現可能性
・経営者の負担
・金融機関対応の難易度
・想定される時間軸
・数年後の姿
を整理します。
重要なのは、「良い・悪い」を判断することではなく、「現実的かどうか」を可視化することです。
(3)診断レポート作成・説明
整理した内容をもとに、比較表を含む診断レポートを作成し、経営者向けの説明面談を行います。
このレポートは、
・経営者自身の判断材料
・金融機関への説明資料
・家族・関係者への共有資料
としても活用できます。
サービス概要(料金表)
出口戦略診断の概要は次のとおりです。
・サービス名:出口戦略診断(有料)
・契約形態:業務委託契約(単発)
・期間:3〜4週間
・費用:30万円〜50万円(税別)
※会社規模・内容により異なります
無料相談の延長ではなく、判断のための専門サービスとして提供しています。
診断後の流れ
出口戦略診断は、ゴールではありません。
診断の結果、
・再生を選ぶ
・M&Aを選ぶ
・廃業を選ぶ
いずれの結論に至る場合もあります。
次回(第4回)では、診断結果をもとに、当社がどのように実行支援を行うのかについて、具体的にご紹介します。
経営改善・事業再生・M&A・廃業を、どのようにつなぎ、最後まで伴走するのか。
シリーズの最終回として、その全体像をお伝えする予定です。
まとめ
初回相談は、悩みを整理する入口です。
出口戦略診断は、判断するためのプロセスです。
「何を依頼するか」ではなく、「何を選ぶべきか」を考えるために。
それが、当社が出口戦略診断を提供している理由です。