私の振り返り・・・起業時の反省
(株)事業パートナー九州の代表取締役の私・太田の起業から5年半を振り返ってみます。
結論は
・無知で創業、無駄なお金を使ってしまった
・経営の知識があれば、10倍の売上・利益を得ていた
・「過信・うぬぼれ」は破滅に、謙虚の心・姿勢が必要
・努力が足りない、努力の方向性が違う
なぜ、今、こんなことを報告するのか?
昨年から、私が関係する2社、
・(株)事業パートナー九州
・(株)ビザアシスト
が、設立してから5年が経過することを機に、今後の進め方の検討を行っていました。
その中で、何人かの方に、相談させて頂きました。
その中で、2023年(本年)の始めに『社長の専門学校』の田中社長に、現状を説明し、今後の進め方をオンラインで相談、その後、3月にお会いして、『社長の専門学校』の分校として、関係者向けのサービスを行うことになりました。
田中社長との会談や『社長の専門学校の講座』の視聴を通じて、上記のことを感じました(反省)。
現在、初心に立ち返り、事業の再構築を進めています。
関係する情報
2023年6月21日の『社長の専門学校』の第26回のセミナー、
起業・創業で失敗しないために、
・・・起業した2人、そのN年後が異なる理由!
がありました。
その中の内容を自分に当てはめて考察してみます。
なお、セミナーは次にアクセスすることにより視聴できます。
<事業が立ち上がらない3つのパターン>
1 始める事業が良くない、事業立地の選定が悪い
2 プロダクト(サービス)が在り来たり、ショボイ
3 ターゲット属性が悪い、安売り競争
1 始める事業が良くない、事業立地の選定が悪い
選定した事業の中には、時流に合ったものもあるとは思っていますが、最大の問題は、分散し過ぎていたこと。
現在は、重点思考で絞り込みを進めていますが、事業立地(何をやるか)の選定が正しいのかを更に検討する必要があります。
2 プロダクト(サービス)が在り来たり、ショボイ
これが最も当てはまると考えています。
各プロダクトに関して、ある程度のレベル(知識・対応力)にあると思っていますが、在り来たり(ショボイ)の面は否定できません。
当社(自分)の強みは何か?他の同業者との差別化?
これに答えるには、更に、勉強・情報収集を進めるしかありません。
3 ターゲット属性が悪い、安売り競争
上記のプロダクトが当たり前なので、対象とするお客様の規模が小さいのが現状です。そのため、低価格化(安売り競争)になってしまっています。
これを脱するには、プロダクトを磨き上げて高付加価値化を進めるしか方策はありません。
『社長の専門学校』のセミナー動画をご覧下さい。
今後の発展のヒントが得られると思います。
会社が3年以内につぶれる理由10選
『社長の専門学校』の講座の中にあったものが目に入りました。
国税庁の資料では、起業して5年以内に、85%の企業が廃業するとのことです。
その廃業の理由として次に示す10項目が挙げられています。
この中で、3、4、6、9について補足します。
3 うまく行かなくても事業計画を変更しなかった
これの前提は、「事業計画」があることです。起業で、特に金融機関の融資がない場合は、「事業計画」を作成せずに行動に移すことが多いと思います。
「事業計画」を立ててる企業の場合は、ない場合よりも廃業に至るケースは低いと思いますが、中には計画を立てたが、その場限りで、ひどい場合は全く計画の進捗を確認しない場合も多いと思います。
ほとんどの場合、初めて行うので計画通りに進まないのが通常で、その現状を早めに把握して、計画を修正することによって、成功の可能性が高くなります。
私も創業時に「事業計画」を立てました。その時は、これが実現できるものと信じて(夢見て)いましたが、半年でその実現性に暗雲が立ちこめ、現実との乖離が大きくなり、見るのもいやな状態になりました。
原因は、情報収集不足、勉強不足です。そのため、内容が不十分な実効性がない計画で、意味のないものでした。
4 「商品」に拘りすぎて、ニーズにあっていなかった
これは技術主導、専門性が高い業種で起こりやすいことです。
お客様の要求(ニーズ)を十分に取り入れずに、自社の都合、判断で、「これはいいものだから絶対売れる、売れないわけはない」と商品化することです。
中小企業の場合、社長の拘りが強い場合に陥る可能性が高いです。
6 独立したい業種のリサーチを全くしていない
起業する場合は、思い込みや勢いで走る場合が多いと思います。
・店の場所は開業してみたら人の流れが悪かった
・同じ機能の商品が既に発売されていた
私が会社を辞めて行政書士を始めたとき、恥ずかしながら、全く福岡県での行政書士の業界を把握していませんでした。
資格を取得したのが関東で、開業前は関東の行政書士の勉強会等に参加して、それなりに行政書士の仕事を理解していたつもりでしたが、いざ開業してみると全くその経験が役立たず、どうお客様を開拓するかの糸口も見いだせない状況が続きました。
関東で多くの成功されている方と知り合うことにより、同じように自分もやれるという思い込みやうぬぼれがあり、事前のリサーチができていなかったことが大きな反省です。
9 資金計画に余裕がない
開業当初は、資金繰り、特に金融機関からの調達に関して、全く考えていませんでした。
全て自己資金で対応し、借入は悪いことと考えていました。そのため、次の拡大のステージに進む、新規の事業に取り組もうとした場合、資金不足で十分な施策を打てないこともありました。
どの程度の事業規模(売上・利益)を計画するかによりますが、事業計画の中で「資金計画」も考慮する必要があります。
資金は「何とかなる」ではなく「何とかする」ことが大事です。
以上、『社長の専門学校』の講座やセミナーの内容をベースに、起業・創業時に留意すべき事を記載しました。
これらの内容は、起業・創業時だけでなく、どんな企業にも当てはまることと思います。
現状をよく把握して、課題を抽出し、改善することにより、更なる業績向上を得る可能性が高くなります。