人手不足倒産を回避:3つのチャレンジ(1)徹底した省力化 - 事業パートナー九州 北九州市(福岡県)経営コンサルタント

人手不足倒産を回避:3つのチャレンジ(1)徹底した省力化

「人手不足倒産の回避策」について、日本商工会議所が提言している「3つのチャレンジ」について、3回に分けて紹介します。今回は、1回目として「徹底した省力化」について紹介します。

「従業員退職型倒産」が増加

2025年3月9日に帝国データバンクから「従業員退職型倒産」の件数が増えていることが報告されています。

これによると、2024年は過去最高の件数になっています。これは、「負債額 1,000万円以上の法的整理」の数字なので、負債額が少ない私的整理による廃業はかなり多いと思われます。

倒産が多い業種として、

(1)サービス業(31件)

 IT産業、人材派遣、美容室、老人福祉など

(2)建設業(18件)

 設計、施工管理者等の有資格者の退職など

(3)製造業/運輸・通信業(12件)

 工場作業者、ドライバーの退職など

 

打破する3つのチャレンジ

2023年12月に「日本商工会議所/東京商工会議所」が共同で、「これからの労働政策」について検討し、中間レポートを出しています。ここに記載の人手不足の状況を示します。

コロナ禍が明けた経済活動の活発化と人件費の上昇などで、中小企業の人手不足は年々深刻になってきています。

これを打破するために、この中間レポートでは、

次の図に示す「少数精鋭の成長モデルへの自己変革」を提言し、その中で、有効な施策(方向性)として、「3つのチャレンジ」を挙げています。

1 徹底した「省力化

2 徹底した「育成

3 徹底した「多様性

1 徹底した「省力化」

改めて自社の仕事を見直しムダの排除やデジタル活用などによる「徹底した省力化」を図ることです。

限られた人材に最大限の成果を発揮してもらうためには、自社において、「従業員が真に力を注ぐ業務は何か」を突き止め、それ以外の業務は廃止や外注を進めるとともに、デジタル技術や機械・ロボットの活用についても積極的に取り組む必要があります。

(1)「ムダの排除」・「コア業務」への集中

「省力化」の第一歩は、不採算事業からの撤退という事業レベルから、細かなタスクレベルに至る徹底した「ムダの排除」です。

当社を含む「事業パートナーグループ」では、「オペレーション改善」として、徹底した「ムダの排除」を企業の経営改善・事業再生の手段として取り入れています。

オペレーション改善についてはこちら

「ムダの排除」を行うことにより、自社の強みである「コア業務」に資源を集中することができます。

(2)「デジタル化・機械化・外注化」の推進

従業員が今よりもさらにやりがいや成長に直結する「重要度の高い業務(タスク)」に専念できる環境を作るためにも、デジタル技術や機械・ロボットの導入、あるいは他社の力を効果的に借りるという選択肢を考えてみるべきです。

中小企業庁では、生産性向上のための設備投資に補助金を拠出しています。また、「よろず相談拠点」などの相談体制も整備していますので、ご利用を検討してみて下さい。

ものづくり補助金の申請支援はこちら

(3)「過剰品質・過剰サービス」の見直し

これまでの日本の製造業、サービス業にとって難題です。これまであらゆる分野で、「良いモノを、より安く」、高品質・低価格で競ってきました。社会全体の人手不足の解消に向けて「より良いモノ(品質・サービス)」という考え方についても改めて考えて見る必要があります。いわゆる「過剰品質・過剰サービス」の見直しです。

この点は、価格転嫁と同様、企業間の調整の難しさから、一朝一夕には進まず、一社単独での取組には限界があります。その中でも、過剰の中にある「ムダ」を少しでも見つけて対応していく積み重ねが必要です。

 

転職希望者の増加の中で

社会構造の変化、価値観の多様化等で、「終身雇用」の形は崩壊に向かい、転職が当たり前になってきて、これに伴い「給与体系」も変化してきています。

この中で、各企業は生存をかけて変革に取り組まなければならなくなりました。

「DXやAI」が進展し、人が行う作業が、機械やコンピューターに変わるものもありますが、まだまだ、人の力が必要です。人材をいかに集めて、育て、定着させることは企業存続の基本になっています。

今回は「省力化」について紹介しましたが、次回は「徹底した育成」について紹介します。

 

なお、人手不足の関連として、違う視点の投稿記事もありますので、ご覧下さい。

「最低賃金「1,500円」への道(1)経営効率の改善」はこちら

「最低賃金「1,500円」への道(2)新たな収益源の発掘」はこちら

「最低賃金「1,500円」への道(3)従業員のスキル向上」はこちら

 

(参考)27のムダな業務

報告書に記載されていた、「リクルートワークス研究所」の調査結果を紹介します。

該当することが幾つかあるかと思います。一つずつ、改善を進めましょう。

1 頻度や1回あたりの業務量が多すぎる業務・作業

2 成果や実施の目的が分からない業務・作業

3 システムがない・古いことで、紙でやらざるを得ない業務・作業

4 簡単な方法があるのに、わざわざ面倒だったり時間がかかる方法でやっている業務・作業

5 手戻りが多い業務・作業

6 ほぼ自分自身の出番がないが、念のために参加している場やそれにともなう業務・作業

7 不必要に細かすぎたり、必要以上に高い品質を要求される業務・作業

8 誰かのミスや対応の遅れなどで発生する手待ち時間

9 品質に影響がないのに、上司や関係者の志向や好き嫌いに対応するための業務・作業

10 自分では必要性を感じないが、上司や関係者が必要だと言うので実施している業務・作業

11 上司や関係者間の方向性や意見の不一致に対応するための業務・作業

12 上司や関係者からの支援が不足する中で行う業務・作業

13 業務の関係者の能力・努力の不足の穴埋めをするための業務・作業

14 部外者からの思いつきでのアドバイスや提案に対応するための業務・作業

15 ポイントが曖昧、長い、同じ話を繰り返すといった上司や関係者に付き合う時間

16 付き合い仕事、付き合い残業

17 長時間働いて頑張っていることをアピールするための労働時間

18 「働いていない」と上司や周囲から思われるのを避けるために使っている労働時間

19 いつか利益につながる、日の目を見ると信じているために行っている業務・作業

20 残業代を確保するために、増やしたりのんびり行っている業務・作業

21 自身の能力の不足によって発生している業務・作業

22 自身の成長のためにあえて引き受けている業務・作業

23 自身の評価・評判を高めるためにあえて引き受けている業務・作業

24 必須ではないが、付随的な得があるために行っている業務・作業

25 お客様を過剰にもてなすサービスに費やす業務

26 社外に、いい顔をするために、駆り出される業務・作業

27 他社でも実施しているという理由で、深く考えずに自社でも実施している業務・対応

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