(分岐点シリーズ第5回)再生できる会社の条件 - 事業パートナー九州 北九州市(福岡県)経営コンサルタント

(分岐点シリーズ第5回)再生できる会社の条件

「続けられる会社」と「難しい会社」の分岐点

これまでの分岐点シリーズでは、企業が直面する判断局面について整理してきました。

第1回では「赤字」、

第2回では「借入」、

第3回では「判断の先送り」、

第4回では「企業価値」を取り上げました。

「分岐点シリーズ」バックナンバー

(1)「赤字が3期続いた会社は、まだ再生できるのか?」はこちら

(2)「借入が多い会社は、本当に再生できないのか?」はこちら

(3)「「まだ大丈夫」が一番危ない理由」はこちら

(4)「売れる会社と売れない会社の決定的な違い」はこちら

前回の記事では、「すべての会社が売れるわけではない」という現実をお伝えしました。

では、売却が難しい会社はどうすればよいのでしょうか。

ここで多くの経営者が考えるのが、「では再生できるのか」という問いです。

今回は、この「再生できる会社」と「再生が難しい会社」の違いを、実務の観点から整理します。

再生とは何か

まず前提として、「再生」という言葉の意味を整理しておきます。

再生とは、単に赤字を黒字に戻すことではありません。

・事業構造を見直し

・利益を生み出す体質に転換し

・資金繰りを安定させる

この一連のプロセスを指します。

つまり、再生とは「一時的な改善」ではなく、持続可能な状態に戻すことです。

実務の現場で見ると、再生可能な企業には共通する特徴があります。

(1) 本業に競争力が残っている

最も重要なのは、本業の競争力です。

・顧客からの需要がある

・価格競争だけに陥っていない

・一定の粗利を確保できる

こうした条件が満たされていれば、再生の可能性は残っています。

逆に、主力事業そのものが市場から評価されていない場合、再生は極めて困難になります。

(2) 粗利率が維持されている

利益構造を見る上で重要なのは、売上ではなく粗利率です。

売上が減少していても、粗利率が維持されていれば、固定費の見直しによって回復する余地があります。

一方、粗利率そのものが低下している場合は、ビジネスモデルの見直しが必要になります。

(3) 不採算の要因が特定できている

再生できる企業は、問題の所在が明確です。

・特定の事業が赤字

・特定の取引が不採算

・固定費が過大

このように原因が特定できていれば、対策も立てやすくなります。

逆に、「全体的に厳しい」という状態では、再生の方向性を描くことが難しくなります。

(4)経営者が現実を直視できる

最後にして最も重要なのが、経営者の姿勢です。

再生には、

・不採算事業の撤退

・人員の見直し

・役員報酬の削減

といった厳しい決断が伴います。

これを受け入れられるかどうかで、結果は大きく変わります。

再生が難しい会社の特徴

一方で、再生が難しい企業には共通点があります。

・営業赤字が長期化している

・資金繰りが慢性的に不足している

・問題の所在が不明確

・意思決定が遅い

特に問題となるのは、判断の遅れです。

再生には時間が必要ですが、時間がなければ再生は成立しません。

再生と延命の違い

ここで注意すべきは、「再生」と「延命」を混同しないことです。

延命とは、

・借入で資金を補う

・返済を先送りする

・補助金で一時的にしのぐ  といった対応です。

一方、再生とは、

・利益構造を変える

・固定費を見直す

・事業の選択と集中を行う  ことです。

延命を続けると、最終的には選択肢が限られます。

判断のタイミング

再生の可否を分けるのは、タイミングです。

多くの企業は、

・資金繰りが限界に近づいてから

・金融機関に指摘されてから

動き始めます。

しかし、その段階では選択肢は大きく制限されています。

再生が成功する企業は、まだ選択肢が残っている段階で動いているという共通点があります。

出口戦略の視点

ここまで見てきたように、再生には明確な条件があります。

しかし、重要なのは、再生だけを前提に考えないことです。

企業の状況によっては、

・M&Aの方が合理的な場合

・廃業の方が負担を軽減できる場合

もあります。

したがって、再生・M&A・廃業を同時に比較することが必要です。

これが、当社の「出口戦略」の考え方です。

最後に

再生できる会社には、共通する条件があります。

しかし、それを満たしているかどうかは、感覚では判断できません。

・事業構造

・財務構造

・資金繰り

・選択肢の比較

これらを整理して初めて、判断が可能になります。

「まだ続けられるのか」

「方向転換すべきなのか」

その分岐点に立ったとき、重要なのは早い段階で整理することです。

次回は、「出口戦略診断とは何か」をテーマに、実際にどのように判断を整理していくのかを具体的にご説明します。

「分岐点シリーズ」バックナンバー

(1)「赤字が3期続いた会社は、まだ再生できるのか?」はこちら

(2)「借入が多い会社は、本当に再生できないのか?」はこちら

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