(分岐点シリーズ第6回)出口戦略診断とは何か?
ー事業再生・M&A・廃業をどう判断するかー
これまでの分岐点シリーズでは、企業が直面する重要な判断局面について整理してきました。
第1回では赤字、
第2回では借入、
第3回では判断の先送り、
第4回では企業価値、
第5回では再生可能性 を取り上げました。
「分岐点シリーズ」バックナンバー
(1)「赤字が3期続いた会社は、まだ再生できるのか?」はこちら
(2)「借入が多い会社は、本当に再生できないのか?」はこちら
ここまで読み進めていただいた方の多くは、すでに次の問いに直面しているはずです。
「自分の会社は、どの選択を取るべきなのか」
再生すべきなのか、
売却できるのか、
それとも整理すべきなのか。
この問いに対して、明確に答えを出すことは容易ではありません。
なぜ経営判断は難しいのか
経営判断が難しい理由は、選択肢そのものではなく、比較の難しさにあります。
多くの企業では、
・再生は再生として検討する
・M&Aは別の話として考える
・廃業は最終手段として後回しにする
という形で、選択肢が分断されています。
しかし本来は、同じ土俵で比較しなければ、合理的な判断はできません。
比較すべき3つの選択肢
企業の将来を考えるとき、検討すべき選択肢は次の3つです。
(1)再生(経営改善)
事業を継続し、利益体質に転換する選択です。
ただし、
・どの程度の期間で回復できるか
・資金は持つのか
・金融機関の協力は得られるか
といった現実的な検証が必要です。
(2)M&A(売却)
第三者に事業を引き継ぐ選択です。
しかし、
・企業価値はどの程度か
・買い手が見つかるか
・条件は現実的か
を冷静に判断する必要があります。
(3)廃業(整理)
事業を終了する選択です。
この場合も、
・保証人への影響
・債務の整理方法
・残る負担
を事前に整理することが重要です。
判断を誤る原因
経営者が判断を誤る原因の多くは、次の2点です。
(1)一つの選択肢だけで考える
再生を前提にすると、M&Aや廃業の可能性を見落とします。
逆に、廃業を前提にすると、再生の余地を見逃します。
(2)感覚で判断する
「まだいける気がする」
「何とかなると思う」
この感覚は重要ですが、それだけでは判断を誤る可能性があります。
出口戦略診断という考え方
こうした状況に対して、当社が行っているのが「出口戦略診断」です。
これは、特定の結論を導くためのものではありません。
再生・M&A・廃業という3つの選択肢を、同時に、同じ基準で整理するためのプロセスです。
診断で行うこと
出口戦略診断では、主に次の整理を行います。
・財務構造の分析
・資金繰りの可視化
・事業構造の整理
・各選択肢のシミュレーション
その上で、
・再生した場合の回復可能性
・売却した場合の企業価値
・廃業した場合の負担
を比較します。
なぜ診断が必要なのか
多くの企業は、判断の材料が整理されていない状態で意思決定を行っています。
その結果、
・再生できた企業が失敗する
・売却できた企業が機会を逃す
・廃業のタイミングを誤る
といったケースが生まれます。
診断の目的は、判断の精度を高めることです。
当社の立ち位置
私たちは、
再生を前提としません。
M&Aを前提としません。
廃業を勧めることもありません。
行うのは、選択肢の整理と比較です。
その上で、経営者自身が納得できる判断を支援します。
最後に
分岐点シリーズを通じてお伝えしてきたのは、企業経営において最も重要なのは「判断」そのものであるということです。
赤字かどうか、借入が多いかどうか以上に、どの選択を取るかが企業の将来を決めます。
その判断を感覚ではなく、構造で行うための方法が出口戦略です。
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