松本社長の経営に役立つ話(30)失敗しない事業承継
連載として、当社「(株)事業パートナー九州」の連携先の「(株)事業パートナーの松本光輝社長」のコラムを紹介しています。今回は第30回目です。経営のヒントとしてご活用下さい。
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失敗しない事業承継
事業承継に失敗する理由はすべて社長にある
「売上は1年、利益は3年、人は10年」と言う。経営者は、自分が社長になった時から、事業承継を考えなくてはならない。
失敗しない事業承継を計画するポイント
1 経営者として、自分のゴール地点の設定をする。
2 ゴール地点の時期、規模、位置を明確にする。
3 ゴール地点までは自分一人で到達するのか、後継者が到達するのかを計画する。
4 利益を出し続けるための組織作りを計画する。特に幹部ををいかに見い出し育て上げるかを計画する。
5 利益を出し続けるための長期的な製品・商品・サービスを、いかに創出していくかを計画する。
6 そのための資金計画を考える。
7 後継者教育には最低10年間は必要
8 後継者を作業の熟練者にしてはならない。経営の原理原則を教えなければならない。
9 教育とは、知識と経験を与えて成果が出る領域まで導くことである。
10 後継者の教育は、社内では価値を教え、社外で経営術を学ぶ。
11 後継者教育の到着点は、人間性を豊かにして、人間力を高めることに尽きる。
事業承継失敗の主たる理由
1 しっかりとした事業承継計画がないために、場当たり的な対処に終わる。
2 早い内から後継者を決められないために、関係者への周知と準備ができない。
3 自分と後継者の実力差が大きいために、「まだ早い!」と考えて教育が遅れる。
4 会社の仕事を後継者に魅力ある仕事と認識させる努力を怠る。
5 過大な借金を解消させる事業計画を作れない。
6 現経営者と後継者とのそれぞれの役割を明確にして、事業の発展のためには「リレーが必要である」という認識がない。
7 世界のライフスタイルが大きく変わり、過去の成功体験が活かされる場が少なくなるということに気付かず、まだまだ自分がやらなければならないと誤解をする。
8 後継者に、人を活かすことができる人間力を磨かせることよりも、作業の熟練者にしようとする。
9 自分の体力がまだまだあると誤解している。
10 しっかりとした意見をもらえる人に相談せずに独断専行する。
《結論》
現経営者が悪いのではなく、的確な相談相手がいないために、いつも悶々と悩み続け、結果として遅すぎて失敗する。
当社「(株)事業パートナー九州」にご相談頂ければ、案件によっては「(株)事業パートナーの松本社長」と連携して事業再生・事業承継等に取り組みます。
<松本社長の紹介>
1948年生まれ。40年間飲食業を中心に7業種の会社を経営。
バブル崩壊時に「25億円」の負債を抱えるも5年で解消。自ら事業再生を経験。その時の知識・経験を活かして事業再生請負人として活躍中。
18年間で「600社以上」の事業再生に取組み、多くの苦悩する経営者を救済してきました。
また、「7,000名を超える税理士」が松本社長の「経営改善セミナー」を受講。
「危機に陥らない経営手法」を伝授しています。