松本社長の経営に役立つ話(31)会社を継ぎたくなる状況を造り出す
連載として、当社「(株)事業パートナー九州」の連携先の「(株)事業パートナーの松本光輝社長」のコラムを紹介しています。今回は第31回目です。経営のヒントとしてご活用下さい。
バックナンバーは最後に記載
会社を継ぎたくなる状況を作り出す方法とは?
不幸なことは、後継者は会社を継ぎたくないのに義務感で継いでしまい、不幸せな人生を送ってしまうことである。では、継ぎたくなる状況とは?
(1)給与所得者とは違って、経営するということの魅力を感じさせる。
(2)会社の収支状況を良くする。
この二つに大別できる。
(1)会社経営の魅力とは?
1 他人から指示されて動くのではなく、自分の考えで物事を動かせる。
2 収入が給与所得者より多い。
3 会社の成長とは無限大である。給与所得者の成長は個人の成長である。
4 経営の成功者として脚光を浴びることがある。
5 時間の過ごし方を自分で決められる。
6 多くの人々に影響を与えることができる。
人間にとって、これらの事柄は、自然に身につくのではなく、計画的・段階的に身につけていくものである。
どのようにして身につけさせていくのか?
1 先ずは、道徳とは何かを教える。
2 この事業を「何のために行なうのか?」を教える。
3 社会の利益、従業員の利益、会社の利益、自分の利益は何かを教える。
4 お金よりも大切なものがあることを教える。
5 経営において収益を出すための仕組みの作り方を教える。組織構成、マーケティング、人事労務、商品開発、労働生産性等。
6 財務諸表の見方、税金の種類等を教える。これらのことを社内外で教育していく。そうして徐々に経営者としての考えが芽生え、経営の魅力を実感していく。
(2)会社の収益を良くする!
魅力ある会社とは?
1 現在会社に利益が出ているか、将来に利益が出る可能性が高い。
2 会社に活気がある。
3 会社の活動に社会性がある(会社の製品・サービス等が消費者に喜ばれている)。
4 会社の借入金に対する保証人になっても、会社の利益で返済できる。
結 論
上記の(1)と(2)を現経営者は計画をして作り出す必要がある。
当社「(株)事業パートナー九州」にご相談頂ければ、案件によっては「(株)事業パートナーの松本社長」と連携して事業再生・事業承継等に取り組みます。
<松本社長の紹介>
1948年生まれ。40年間飲食業を中心に7業種の会社を経営。
バブル崩壊時に「25億円」の負債を抱えるも5年で解消。自ら事業再生を経験。その時の知識・経験を活かして事業再生請負人として活躍中。
18年間で「600社以上」の事業再生に取組み、多くの苦悩する経営者を救済してきました。
また、「7,000名を超える税理士」が松本社長の「経営改善セミナー」を受講。
「危機に陥らない経営手法」を伝授しています。
バックナンバー
前後の記事
- 前の記事
- 中小M&Aのトラブル:その解決は?
- 次の記事
- 経済産業省から見た中小企業の現状